Architect / 07
篠原智一
SHINOHARA TOMOKAZU / 株式会社sside一級建築士事務所
光と影が調和した建築
光井戸・京町屋の坪庭・木漏れ日の苔庭・・・
陰影のある空間は美しいと感じます。
自然の過酷さから身を守るために建築は存在し始めたはずですが、その反面 光や風といった豊かな自然を取り入れたいという矛盾が生じました。
建築は壁や屋根を造るだけではなく、その土地の光を空気を切り取っていくことと考えています。
建築をすることで壁をつくり光を際立たせて、開口をつくり光に道筋を与えていくことができるのです。
そして、その光をその場に滞在する人の為の光へと変えていくことが出来るのだと思います。
影は光に属し、凛とした陰影のある空間には光と影の調和が生まれています。
身を置くと心が満たされるような
空気の質を変えていけるような
そんな気持ちを感じられる切り取られた空気が生み出す場
そこに佇むことで意識が変わり心が開放できる光と影が調和した建築を一緒に造っていければと思います。
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Dda
閑静な住宅街の一角に計画された住宅。
アングル形状の二つの外層で覆うことで生まれた空間をつなぎ合わせている。photo: Yoshihiko Ono
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flbo
水盤と吹抜けを中心に外部と内部を連続させて計画された住宅。
水盤に差し込む太陽光は、水面のゆらぎにより柔らかな光となり室内へ導かれる。photo: Taizan kamijo
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K.A.CUBE
閑静な住宅街にたつ住宅。
2つのキューブを組み合わせた構成とし、プライバシーの守られた外部の中庭とのつながりをもたせた配置計画。photo: Taizan Kamijo
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Rin
住宅密集地にたつ敷地面積12坪の狭小地の住宅。
玄関前のアプローチ部分に植栽のある前庭を配置することで、周囲との緩衝部分となり、プライベートとパブリックの中間的な領域とした。photo: Taizan Kamijo
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ウチソトノウチ
シンプルに3つの箱を土地の形状に逆らわずに配置した。
自然に配置したカタチのままに交差させ、余白となった敷地を内部に取り込む計画となっている。photo: Taizan Kamijo
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カキノキウメノキ
母屋のある敷地の一角に計画された住宅。
既存の樹木(カキ、ウメ)を残すこととし、それらを囲むような配置計画とした。photo: Masayoshi Ishii