Architect / 07

篠原智一

SHINOHARA TOMOKAZU / 株式会社sside一級建築士事務所

光と影が調和した建築
光井戸・京町屋の坪庭・木漏れ日の苔庭・・・
陰影のある空間は美しいと感じます。

自然の過酷さから身を守るために建築は存在し始めたはずですが、その反面 光や風といった豊かな自然を取り入れたいという矛盾が生じました。

建築は壁や屋根を造るだけではなく、その土地の光を空気を切り取っていくことと考えています。
建築をすることで壁をつくり光を際立たせて、開口をつくり光に道筋を与えていくことができるのです。
そして、その光をその場に滞在する人の為の光へと変えていくことが出来るのだと思います。

影は光に属し、凛とした陰影のある空間には光と影の調和が生まれています。

身を置くと心が満たされるような
空気の質を変えていけるような
そんな気持ちを感じられる切り取られた空気が生み出す場

そこに佇むことで意識が変わり心が開放できる光と影が調和した建築を一緒に造っていければと思います。

篠原智一